2013年MacProを10年後の2023年にあえて購入したら「とんだじゃじゃ馬」だった(格闘の4ヶ月)




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Mac関係

世の中では、M1やM2搭載のMacが発売される中

2013年に発売されたMacPro(ゴミ箱と言われた筐体)を、2023年にあえて購入してみました。

なぜ?令和になって今更、10年も前のMacProを買ったのか!?

MacPro(late2013)

筆者は今でも、MacProEarly2009(8コア)を現役でバリバリ仕事で使用している強者である。

10年前のMacProを今頃購入した理由

10年ひとむかし。。と言われるけれど。。

Mojaveで動く最速マシンが欲しかった。

大きな理由は、macOS Mojave(バージョン10.14.6)が動く最後の最速マシーンはMacPro(late2013)までだからという理由である。

私の作業環境をコストを抑えて最速の環境を手に入れるにはMojaveで動く最速のMacPro(late2013)が最適と考えたからである。

MacPro(late2013)はもちろん新品では販売していないし、Appleのサポートも打ち切られている。

購入には、中古ショップかオークションやフリマサイトで手に入れるしかない。

そこで、私は、ヤフオクで購入しました。

購入の条件

最高コア12コア(いくら10年前とはいえ、現在のEarly2009(8コア)より速くなくてはつまらないし、果たして、12コアがどれくらいのものか体感したかったこと)

 

ワンオーナーで、非喫煙環境の大事に使われてきた筐体(これは、出品者を信じるしかないが、良い環境で大事に使われてきた、きれいな筐体が欲しかった)

 

タワー型のMacProは大きいし、さすがに昔のタワー型の筐体に飽きていたこと(筆者はこの筐体のMacPro6コアのシングルと、8コアのデュアル、PowerMacG4も持っている-筐体は同じ、アルミボディのタワー型)

 

条件にあうMacPro(late2013)の出品者に出会い。無事にヤフオクで落札することが出来た。

きれいな筐体

傷も無く、大事にされていたMacPro(late2013)12コア、メモリは32ギガがうちにやってきた。

当時このスペックのMacProを新品で購入すると80万以上はしたと思われる。。

オークションでは13万弱で購入できた。(しかし、10年前の筐体が13万もするApple製品はすごいと思う)
今更、新品じゃない、10年も前のコンピュータに13万出すのも少し、躊躇はしたが、いさぎよく購入(落札)

メモリは32ギガと物足りなかったが、SSD(M.2)が2テラに増強されていた。

前オーナー曰く、標準よりスピードが速くなっていると言うことであった。

⬆︎増強された2テラのM.2SSD

しかし、このM.2のSSDが筆者の環境にはあわなかった。。(後ほど話します)

メモリーを128ギガに

12コアの2テラ。ここまで来たらメモリーも最高にしておきたい。。公式では64ギガまでとされているが、実はこの筐体128ギガまで対応している。

えい!この際、メモリーを128ギガにしてして、最強、最速のMacProを!とAmazonで新品のメモリー32ギガ4枚を購入(中国から日数かかって届いた)

⬆︎商品名はぼかしてあります

しかし、このメモリーがそれからの4ヶ月間不調の嵐を巻き起こす、とんだ「じゃじゃ馬」だった。。

まずは、前オーナーが改造していたM.2のSSDにはMacOSにはmacOS Montereyがすでに新規インストールされていた。

macOS Montereyの環境で使えば、全く何の問題も無かったのだろうが、私の環境macOS Mojaveにあえてダウングレード。。

そうしたら、改造2テラのM.2のSSDが「このMacOSには対応していない」と警告を出し始めた。。

しかし、警告はでるものの、動くには動く。起動時にこの警告を気にしなければ良い。と簡単に考えて使用していた。

MacPro(late2013)12コアの感想

12コアはさすがに速い。体感的にもEarly2009(8コア)8コアよりすさまじいスピードで処理してくれた。(CGのレンダリング)

(あー!コア数が多いとやっぱりちがうんだ!)これが素直な感想である。

12コアでこれだけ速さの実感を感じるなら、現在のMacProやM1、M2、ultra はどんだけ速いのだろう。。

そして、静かで、コンパクト。

ゴミ箱で拡張性がなく酷評されたMacPro2013だったが中々良く出来た筐体だ。

⬆︎上側から暖かい内部の空気が放出されている

⬆︎外ぶたを取ったら内部は芸術的な美しさ。ダースベーダーがマスクを取った姿も想像してしまう

コンパクトMac好きの私は好きな筐体である。机の上にも置ける。

MacPro(late2013)のデメリット

当然良いところばかりではない。

タワー型にくらべて、拡張するところは、メモリーか、M.2のSSDの交換くらい。

M.2のSSDも下駄を履かせないと、通常のものは、接続部分があわない・・(なんで、こんな特別仕様にするのか?Apple..)

⬆︎通常のM.2のSSDの状態

⬆︎下駄を履かせたところ

それに規格が古い

さすがに10年前のMac。USB-Cは無いわ、HDMI端子も1つ、それにThunderboltの数が無駄に多い。。(そんなに使わないでしょ!と6個もついている。。Appleはこの時代Thunderbolt不普及させ、これに規格を統一させたかったと思われる)

デュアルディスプレイにしたい場合、ディスプレイ端子がHDMI1つしか無い。

私は、デュアルディスプレイでないと仕事が出来ないので、ThunderboltをHDMIに変換するケーブルを購入して対応しています。(最新のMacProではこんな余計な事も考えなくて良いし、余計な出費は当然要らないのが良いところ)


Rankie Thunderbolt Mini DisplayPort – HDMI 変換ケーブル 4K解像度対応 1.8m ブラック

起動ボタンが押しにくい

これは、現在のアップル製品にもうけ継がれているが、起動ボタンが、なんであんな押しにくいところにあるの?と言う場所にある。

毎日、起動する度、他の接続コードが抜けそうになるくらい邪魔な位置にある。


しばらく、32ギガメモリーで使用していたが、CGのレンダリングをしながら他の作業はさすがにもたついた。

そうしているうちに、Amazonで注文していたメモリーが中国から到着。こちらは、128ギガに無事増強出来た。。。(ように見えた)

このメモリーがこれから不調の4ヶ月を引き起こしだす。。

格闘の4ヶ月

M.2 SSDの警告は出るものの、まだ順調には動いていた。

ある日、Bluetoothがブッチ、ブッチ切れだした。。なにこれ?

そして、Wi-Fiもブッチ、ブッチ切れだした。。なにこれ?

色々ググって、対処したが、改善されずに、その都度、再起動もさせる日々が続いた。

しかし、今度は突然Macが落ちると言う現象が。。なにこれ?

こんなのOS8のコープランド時代には固まる(フリーズすること)がよくあったが、OSXでは、久しぶりの経験だった。

それからは、起動時はPRAMクリアをすると、何となく調子が良いと思えるようになり、おまじないにのように、起動前には、コマンド+OptionM+P+R同時押しのPRAMクリアを実行していた。

そのうち、起動ボタンを押して無事に立ち上がる事が最高にうれしいと思うおかしな日々が毎日続いた。。

しかし、また、Bluetoothが切れる現象が出始めた。

そして、ついに、あるとき、停止マークが出たのである。

私は、30年くらいMacを使っているが、この停止マークは初めての経験だった。。なにこれ?

colorClassic2の漢字Talkでサッドマックが出て以来の恐ろしさ!

面食らった。

公式では、円に斜線が入ったマークが表示されるのは、起動ディスクに Mac のオペレーティングシステムが入っていても、Mac で使える macOS ではない場合です。とある。。

いままで、使っていたのにMacOSが急に使えなくなった。。

これには、参った。 ネットブートや初期化やら、いろいろ試してようやく起動出来るようになった。(もう、このときは焦って、何をやったかも覚えていない。。)

これはM.2のSSD 2テラが原因か!?

M.2(SSD)を購入

そこで、秋葉館でMacPro(late2013)用のM.2(SSD)を購入することにした。(2テラは高かったので1テラにダウングレード)

⬆︎秋葉館で購入したM.2(SSD)1テラ

MacPro(late2013)用のM.2(SSD)は取付部分が特殊なため、一般的に売られているM.2(SSD)にアダプターを噛ませないと取り付けできない・・

⬆︎MacPro(late2013)に取り付けるためのアダプター


AKIBAKAN 秋葉館 オリジナル MacPro Late2013専用 SSD 1TB [NVMeSSD-PCIe-1000 + NVMeSSD-PCIe-CONMacPro2B]


これにmacOS Mojaveを新規インストールした。

しかし、M.2(SSD)を新しくし、OSを新しくしても、またもやBluetoothがブッチ、ブッチ切れ出す。。

これは、本体が原因か!?(中古はダメだったか!?)

この時点で、私はもう疲れ果てていた。。もうこの筐体は諦めるか。。

そのうち、電源を落とすと立ち上がらないのではないかという恐怖から電源を落とさない日々が続いた。

知り合いのMac愛好家の仲間に、中古でMacPro買って快調!快調!と自慢したかったが、これでは「中古なんて買うからだ!」と言われのは目に見えている。。 相談したくても、相談出来ない。。

そうしているうちに、ある日、プープープーの警告音。。こ、これはメモリーエラー。。

以前にMacBookAirで聞いたことのある音であった。。

まさかMacPro(late2013)からこの音を聞くなんて。。

メモリーか!!

いままで、PowerMac8100 80AVから、歴代のMacで交換してきた歴代メモリー達に不調は一度も無かったし、メモリーのチェック画面でも異常は無かった。 

⬆︎はじめにメモリーを交換したときのシステムプロフィール画面(正常)

まさかのここは疑わなかった。。

まさか!

4ヶ月経って、システムプロフィールを見ると正常だったメモリーにエラー表示が出ているではないか!

メモリーエラー

こいつが悪さしていたのか!

購入した中国製メモリーを全て外し、純正の16ギガ2枚(32ギガ)に戻してみた。

現在、全く順調。問題なし。 健やかに穏やかに 動いている。。

そう!そうなんだよ!これが普通なんだよ!

PRAMクリアでのいっときの安心は違うんだよ。。

今までなんだったの。。ここまで不調の4ヶ月を返してくれ・・

メモリーがここまでの不調を引き起こすとは思いもよらなかった。。

前オーナー。。筐体を疑ってゴメンナサイ!

まとめ

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不調の原因はメモリーとMojaveが対応していないM.2のSSDだったと思われる。。

中古が悪いわけでは無いです。中古購入でも、元オーナーが大事に扱っていれば、中古のMac購入は問題ないです。(ただ、中古で買う以上は覚悟は必要です)

中古のMacでは、元環境では正常に動いていても→自分の環境に合わせると不具合が出てくることがある。というのがわかりました。出来たら、自分の動かす環境に近い環境で使われていたマシンの方が不具合が少ないと思われます。

メモリーは、4ヶ月経っていたが、Amazonのサポートに泣きの相談したら、返金してくれる事になりました。(寛大な対応をしてくれたので、画像と商品名は公表しません)

メモリーは、今回、128ギガまで増やしましたが、いくら増やしてもCGレンダリング中の同時作業のモッサリ感は消えません。

経験ではメモリーは、64ギガから96メガまでくらいが打倒だと思います。(個人的な感想)

これ以上増やしても速くなることはない。そもそも、メモリーは速さを求めるよりも、同時にどれだけ処理してくれるかで考えた方が良い。メモリーはいくら増やしても並列処理が多く出来るだけで、速くなるわけではない。

安心

全く同じ環境で動くマシンが2台あると、いざというとき心強いものはあります。仕事で毎日使っているならなおさらです。

どちらかで、すぐに同じ環境で仕事が出来る。

MacProEarly2009(8コア)とMacPro2013(12コア)両方で同時間に別々のレンダリングをかける事片方レンダリング、片方はPhotoshopでレタッチなどという事も出来るようになりました。

そして、酷使していた、MacProEarly2009(8コア)を休ませることが出来る。

どちらにも、データを保存してあれば、タイムマシーンを含めて4重のバックアップになる。

しかし、作業環境が倍になると楽になることもあるが、人間はさらにその上の仕事をしてしまうらしく、負担は減るどころか、逆に増えてしまうこともわかりました。

今頃、ゴミ箱型のMacProをあえて買う人は少ないと思いますが、そんな方の参考になればと思います。

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もしかしたら。。

バックアップ用に外付けSSDがケースごとぶち壊れたのも、調子が悪かった時にこのMacに繋いでいたせいかもしれない。それもUSB-CのケースをUSB2.0に変換させて使っていた

気がついた時には、読み込みと排出のダイアログが200くらい、画面一杯に出ていて、ケースごと、ぶち壊れてしまっていました。

因果関係は定かでは無いが、否定は出来ません。。 重ねてお気を付け下さい

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